漢方は漢方医学または東洋医学とも言い、古く中国から伝来した医学を日本で改良した医療体系です。
漢方医学では植物の根や茎、葉あるいは一部、鉱物や動物を素材とした生薬を漢方薬として用い、これに加えて鍼灸・按摩、食養生などを行います。

漢方薬は効き目が穏やかで身体に優しい薬と一般に言われていますが、言い方を変えれば、効き目が遅く副作用が西洋薬に比較して少ないということで、長期間の服用が必要と言うことになります。副作用について比較的に少ないと言っても、一部副作用もあります。

副作用については漢方薬の素材に因ることもありますが、漢方薬に向き不向きの体質によることもあます。

漢方薬の特徴は、ホルモンや自立神経のバランスを整えたり、血流を促進したりする効果があり、人が自ら持っている自然治癒力を高めることで、とくに女性器官の働きを改善します。

また、イライラ、不安感、動悸、のぼせ、頭痛・頭重などの不定愁訴のように病気と言う程ではなく、西洋薬だけでは治療がむずかしい場合には、漢方薬を用いると症状が軽減されることがあります。月経不順や月経痛などの不快な症状に対しても血流が改善することで高い効果が認められます。ただし、痛みがひどく、直ぐに抑えたい場合には一般の鎮痛薬が適していますので、適宜、症状に応じて使い分けることです。
また、同じ鎮痛薬を使用していて効きにくくなった場合、漢方薬に代えると効果が出ることもあります。

漢方薬はあくまで薬ですので、自己判断はやめて先ず医師に相談してから使用することが大切です。